第九話




木々が根元から断ち斬られ、すべり倒れる。

木に止っていた鳥たちが、大慌てで空へと逃げていく。


(……結構なパワーアップじゃないか、くそっタレめ)


犬飼の止まることのない連撃に、俺は胸中で毒吐いた。


人狼を一人斬ったことで、犬飼の能力は急上昇しやがった。

同じ程度の実力だった犬飼が、途端に勘九朗たちトンデモ野郎クラスの一歩手前になったのだ。


先ほどまでの飛ぶ斬撃は、線だった。刀身と同じ数本の細い線が、飛んで来るだけだった。

しかし、今はどうだ? 線ではなくなり、数枚の面が飛んでくるようになったのだ。

よって、左右に一歩飛び退くだけでは、到底回避しきれなくなった。

かと言って、大ジャンプをすれば、滞空時間が相応に延びてしまう。

つまりは着地を狙うだけの十分な時間を、犬飼に与えてしまうってことだ。


このままでは、ジリ貧だ。

いずれは、逃げる力を使い果たし、こっちが負けるだろう。

――――――と、犬飼の野郎は考えているだろうな。


俺を見る眼が、そう伝えてくる。

あれは狩りをする狼の眼じゃない。獲物で遊ぶ猫か何かの眼だ。

自身が負けることを、まったく考えてもいない眼だ。

生殺与奪の権利が自分にあるとか、そんなことを考えてやがるぞ、絶対。

気に喰わない顔だ。あれなら、勘九朗のニヤけ顔の方が、まだマシだ。


「逃げるだけか、人間! さて、どこまで逃げられる?」


ニヤニヤしやがって……この野郎。

とりあえずそのツラ、ぶん殴ってやる。

横島なら相手が疲れるまで逃げるとか、そんな選択をするんだろう。

だが、それは俺の性に合わん。そして今の俺の魔装術の性にも合わん。

延々と逃げ回るだけの時間は、俺にはない。なら、やはり短期決戦だ。

俺はくるりと向きを変え、犬飼に正面を向ける。


「どうした? 諦めたか?」


「最初から逃げていたつもりはない」


あぁ、そうだ。逃げてたんじゃなくて、様子見してたんだ。

戦略的な意味ってのが、ちゃんとあるんだよ、馬鹿野郎。

ここに来るまでに、お前がどうレベルアップしたのかは、よく見させてもらったぞ。

……それにここまで離れれば、もう邪魔は入らんだろう。

辺りに人狼がいて、そいつを斬ってさらにパワーアップされると、さすがに洒落にならん。

だから……二人きりで、これ以上邪魔の入らない場所で、戦いたかったんだ。


「行くぜ?」


無傷で勝とうとは思わん。怪我上等だ。古傷はいつか、男の勲章になる。

ママにもらったこの身体を、イカスナチュラルメイクで飾ってやるってな感じだ。


両手に霊波を篭めて、犬飼の左右や後方に向けて発射する。

自身を狙っていない攻撃に、犬飼は首を傾げたが…………お前は本当に馬鹿だな?

まぁ、ここが隠れ里である以上、外界からの侵攻は長くなかったはずだ。

戦闘慣れしてなくても、それはそれで当然か。

しかもこの里には、正々と試合を好む武士ばかりがいるようだし。

…………もっともその割に、こいつは躊躇なく同族を襲っていたような気もするが。

あぁ、だから問題アリって周囲から睨まれてたんだよな、こいつ。


地面に着弾した霊波砲は炸裂し、風を巻き起こす。

その風は暴風と呼べるものではないが、しかしかすかに犬飼の身体を押す。

着物がはためき、身体に小さな土塊が当たり、犬飼の集中がわずかに乱れる。

――――――さぁ、隙が出来たぞ?

俺はニヤリと笑って、犬飼に肉薄する。


「小賢しい真似を!」


犬飼は苛立ちを声として吐き出した。

……むぅ? 仲間を斬ってパワーアップしたお前が、まさかこの程度で卑怯とか言うなよ?


「小賢しかろうが、何だろうが――――――殴ったモン勝ちだ!」


俺は犬飼に、言葉とともに拳をぶつけた。

狙うは顔面。もちろん手加減は無用。鼻を陥没させる意気だった。

ごちゅり……と、重く鈍く不明瞭な音が鳴り、犬飼の口から血が伝う。

普通の人間であれば、間違いなく死んでいる衝撃だと思うが…………さすがは人狼。丈夫だ。


「よかったな。血、好きなんだろ? 存分に味わいやがれ!」


犬飼の顔が、驚きやら怒りやら……ころころと変わる。

余裕の笑みだけ浮かんでいた先ほどが、嘘のようだ。

ざまぁ見やがれ。


「人間風情が、生意気なっ!」


「んだと、このイヌっころが!」


超近距離で、俺たちは闘う。

犬飼は八房を振るおうとするが……しかし、近過ぎた。

その刃はごりっと、こちらの装甲の上で止る。

どれだけ鋭い刃も、体重を乗せて使わなければ着物一つ斬れんと言う。

妖刀がその限りかどうかは知らんが、こっちだって魔装術だ。

さっきは飛ぶ斬撃で多少傷つけられたが……それも、すぐに修復した。

俺の魔の装甲。触れただけでぱっくり割れるような、そんな脆いモンではない。


「……っ! ええぃ!」


犬飼は傷のつかない俺の装甲に刃を立てて、両手で押す。

それは剣術と言うより、日曜大工と言った風情だ。

なかなか切れない木材を、のこぎりで必死に切るような、そんな感じか。


一生懸命なところ悪いが、俺も黙って斬られるのを待っているはずがない。

刃を押し進めようとする犬飼に対し、俺は打撃で応じる。

犬飼の首筋を右手で持ち、開いた左手で殴る。狙いは肝臓。

人狼はなかなか耐久度が高いようだが、内臓はどうだ? 

さぁ……リバー! リバー! リバー! リバー! リバーっ!

僅かに身をよじる。その回転分に、体重を乗せて拳を突き入れる。

何度も、何度も、何度も!


「ごぼっ! がっ!」


犬飼の口から、苦悶の声を唾液が滴り落ちた。

刀を押すことを諦め、犬飼は俺を押し退けようとする。

手をばたつかせ、脚を振り上げ、無様にもがく。

――――――しかし、ここで離れては、こちらが今度は劣勢になる。

次は、なかなか近寄れなくなるだろう。だから……逃がしはせん!

少なくとも、貴様からその厄介な刀を奪うまではな!


刀を持つ犬飼の手を取り、俺は地面に向けて投げつける。

そしてその顔を足で踏みつつ、手首の間接をキメにかかる。


(よし、いけるっ!)


もう、犬飼の手から八房が落ちる。

そう思った次の瞬間だった。

犬飼は自身の尻尾で、俺の足を締め付けた。

それによりバランスを崩した俺は、後一歩のところで犬飼を逃してしまう。

…………すっかり忘れていたが、人狼は尻尾があったんだな。

と言うか、あんなに力を込められるモンなのか、尻尾って。猿かよ、てめぇは。


想定外の展開に、俺は一瞬だけ思考をおかしな方向へと飛ばしかける。

犬飼がその隙を見逃すはずもなく、先ほどまでのお返しとばかりに、八房を振るう。

あちら側も体勢を整えきっていないので、幾つかは避けられるが…………

しかし、全てを回避するのは、やはり不可能――――――ならば、耐えるしかない!

そう判断した俺は、こちらに飛来する斬撃を睨んで、歯を食いしばる。

前進だ。犬飼との距離を縮めなければ。接近戦を続けなければ!

だから、前進だ。攻撃を喰らったとしても、脚は止めん!


「……くっ!」


魔装術の表層に、一撃目が傷をつける。

二撃目がその傷を広げ、腕全体に広がるひびにする。

だが、俺とてただ破壊されるだけではない。

魔装はダメージを受けた次の瞬間から、修復も成される。成されるよう、力を注いでいる。


三撃目で表層が砕け、俺の腕が露出する。

四撃目で、俺の肉を薄く裂き、血を飛ばす。

だが、五撃目が来る前に、こちらも薄い装甲を張りなおす。

六、七、八……壊されは直し、壊されは直して――――――耐えたぞ? 

そして、一歩一歩確実に前へ出て――――――捕まえたぞ。


両腕を血塗れにしながらも、俺は犬飼を有効射程距離内に収めていた。


さぁ、俺が倒れるのが先か、お前が倒れるのが先か。

俺はお前が先に倒れる方に、賭けてやる。

顔面への二発目の突きが、ラウンド開始のゴング代わりだ。

遠慮せずに、受け取れ!















            第九話      一方その頃、世界の情勢変動は?















太陽は、もう海に沈んだのだろう。すでに夜の帳が下りていた。

暗くなった公園には、私たち以外に誰もおらず、もう子供たちの声も響かない。

公園内で発せられる声は、ベンチに腰掛ける私たちの声だけだ。

私……神族の小竜姫と、その隣……魔族メドーサ。少し前では、考えられない組み合わせだ。

しかし最近では、そう珍しくもない組み合わせでもある。

メドーサから風水盤起動の噂を聞かされて以来、こうした話し合いの場は機を見て設けるようにしている。


そして私は今日も、妙神山よりこの公園へと転移してきている。

以前と同様にタイヤキと缶コーヒーを手にして、私たちは話し合う。


「陰念さんは、少し高圧的過ぎるのではないでしょうか?」


メドーサの弟子の一人で、白竜会に所属している陰念さん。

彼は今、香港の地に降り立っていた。

表向き、それはGS研修終了を記念した、ちょっとした小旅行。

しかし実際は、起動が噂される風水盤についての極秘調査である。


私はメドーサを通し、彼に勾玉を渡してもらった。

それにより私は香港の状況を、ほぼ時差なく知ることが出来ている。


彼らはすでに、幾つかの情報を手にしていた。

一つ。ここ最近、力ある術者が突然姿を消す事件が、発生しているらしい。

一つ。そして、どうやらそれは魔族の仕業であるらしい。

一つ。魔族から逃げ切った術者によれば、その魔族は虫のようであった。

一つ。GS協会や、それに類する他の組織は、まだ本格的な調査を行ってはいない。


――――――以上の情報から考えるに、まず現時点で、

何者かが風水盤の起動を望み、有能な人間の生血を集めていると言うのは、事実であるようだ。

しかし、虫らしいとの情報だけでは、犯人である魔族の特定には至らない。

さすがのメドーサと言えども『虫』だけでは、何も分からないだろう。


だからこそ、より詳しい情報の収集が望まれるのだけれど…………。

調査を行っている陰念さんは、先に私が言ったように、高圧的なところがある。

私はそれにより、調査がこの先順調に進まないのではないかと、心配しているのだ。


「そこまで気にすることかい?」


「はい。過激な行動を取ることが多いようですし」


香港の術者の集まりに突然押し入り、情報を寄越せと声高に叫ぶのは……さすがに行き過ぎであると思う。

『こちとら、メドーサ様と神族のお墨付きだ!』とか何とか、時折言っているようなのですが、

私は別に、彼に対して太鼓判を押したつもりは、ないのですが……。

これなら横島さんの方が、もう少しマシな情報収集をしてくれるような気もします。

まぁ、彼は女性に目がないので、別の意味で問題を起こしそうな気もしますが。


「いいんだよ。あいつが目立てば、勘九朗が目立たなくなる」


「一人をおとりに、もう一人が情報を収集すると言うことですか?」


陰念さんが目立てば、香港で人々の生血を狙っている魔族は、彼につい注目してしまう。

その間に、もう一人の本命……この場合は勘九朗さん……が、隙を突く。

それは確かに、理に適っているように思えた。

だが、しかし…………。


「何か問題があるのかい?」


眉を寄せたままの私に、メドーサが尋ねてくる。


「いえ。勘九朗さんにも、ちゃんと勾玉を渡すべきだったかと……」


勘九朗さん。彼との出会いは、なかなかに印象的だった。

白竜会の人の中では、横島さんに次いで印象的な人だった。

彼は初対面の折に、朗らかに『火角結界って、ご存知?』と言い、私に片眼を瞑って見せたのだから。

彼も、香港に飛んでいると言う。陰念さんが表で騒いでいるうちに、秘密裏に情報を集めていると言う。

ならば私は、彼にも勾玉を届けてもらうべきだったのだろう。

メドーサも、私にちゃんと言っておいて欲しいものだと思います。

私は今の今まで、勘九朗さんが香港に飛んでいると言うことは、知りませんでした。

……あるいはこれも、私を心底信用してはいないと言うことなのでしょうか?

自身の本命の情報収集者を、私には知らせない方がいいと、そう思ったのでしょうか?

そんなことを考えていると、メドーサはきょとんとしていた。

それはかなり珍しい表情でした。


「陰念に渡してあるんだ。問題ないだろう? 二人は一緒に動いているんだからさ」


「一緒に? 陰念さんの隣には、勘九朗さんがいませんが?」


先に勾玉から情報を得ようとしたとき、陰念さんの周囲に勘九朗さんはいなかった。

彼の隣には、メドーサがつけたという侍女がいるだけだった。


「いや、だから、それが勘九朗さ」


「…………冗談ではないのですか?」


「言ってなかったかい?」


「聞いていません。どういうことですか?」


「魔装術は知っているだろう? 勘九朗はあれを色んな意味で極めたのさ。

 肉体を自身の精神の完全な制御下に置き、自身の思い描く内面に、身体を比例させた」


「つまり、あの少女の姿が、勘九朗さんの本質なのですか?」


「さぁ? 自分の本質なんて、完全には分からないものさ。

 あの姿は本質そのものではなくて、その一部の発露だろうね。

 それでなくとも、人は時間とともに変質しやすいのだから」


私はメドーサの説明を聞きながらに、意識を陰念さんが所持している勾玉へと飛ばした。

すると、陰念さんは本日の活動を終え、現在滞在している宿の一室に戻るところだった。

部屋の扉を開けると、若いと言うより幼いと言う方がいいような少女が、奥から姿を現す。

彼女は帰ってきた陰念さんに、それとなく一杯の水を手渡した。

陰念さんは美味しそうに、その水を飲み干す。


これが……勘九朗さん? 


『お疲れ様です、ご主人様♪』

『ああ、疲れたぜ……』

『その疲れ、是非私に癒させてくださいませ。ささ、こちらに』

『おう、今夜も頼むぜ! 明日のためにも、スッキリしとかないとな!』


勘九朗(?)さんは、陰念さんをベッドへといざなう。

そしてうつむせになった陰念さんの背に手を置き、優しく揉み解し始める。


『…………ふっ、明日への気力が充填されていくぜ! だが、それ以上に

 俺の若く熱きパトスが、ここに充填されていくぞ、ナターシャ!』


『あん、こんなに大っきく………♪』


しばらく按摩を受けていた陰念さんが、突然身体を起こしたかと思うと、

揉み解していた勘九朗さんと言うか、ナターシャさんと言うか…………

まぁ、その人の手を、おもむろに自身の股間へと――――――って、何をやっているんですか!?

私が焦りだしても、二人の行動は止まらなかった。

いそいそと、勘九朗さんと言うかナターシャさんが、自身の服を乱し始める。

しかし、決してすべては脱がない。ひどく中途半端なだらしない格好で、陰念さんを見つめ…………


――――――…………や、止めておきましょう。

これ以上は、見てはいけないような気がします。

私は慌てて、勾玉から公園内へと、自身の意識を戻した。


あぁ……時折、若い人間が自転車と言うものに乗って、公園を横切っていく。

メドーサはそれを見、『部活帰りってやつなんだろうね』と呟いた。

学校での、放課後に各自が行う活動。それが部活動。

運動を行う部に所属していれば、運動を……。

文化的な活動をする部に属していれば、絵を描いたり、音楽を奏でたり……。


「どうかしたいのかい? 顔が赤くなっているよ?」


考えを別の方向へと持っていこうとしていた私に、メドーサが問いかけてくる。


「あの、いえ、何と言いましょうか…………その、今しがた、陰念さんの状況を知ろうと

 意識を勾玉に向けてみたのですが、彼らが、その……一つの床で同衾しそうな勢いで」


「ふぅん、そうかい」


「い、いいのでしょうか? 勘九朗さんは、実は男の人なのでしょう?」


「いいんじゃないか? あぁ……もっと正確に言うと、どうでもいいんじゃないかい?」


「ど、どうでもいいのですか?」


自身と交わった少女が実は男だった。

それは、かなり衝撃を受ける事実なのでは?


「そんなに気になるのなら、勾玉のある場所に今すぐ転移して、言ってやればどうだい?」


「貴方の抱きしめている少女は、実は男だと?」


「ただタイミングには気をつけなよ? 事の最中には出くわしたくないだろ?」


――――――と言うか、今まさにその事が起ころうとしているので、意識を慌てて戻したのですが。

どうしましょう? 今ここで、私は陰念さんに真実を伝えるべきなのでしょうか?

しかし、勘九朗さんの本質が乙女であり、本気で陰念さんと結ばれることを願っているなら、

私はひどく残酷なことを告げようとしているような気もしますし……。

そもそも神族である私が一見して分からないと言うことは、本当に女性化しているということで、

ならばもう、勘九朗さん本物の女性と言ってもいいような、悪いような……えーっと……?


「ところで、雪之丞さんはどうしているんでしょうか?」


色々と考えた結果、私はその事項を心の棚の上へ置いた。

今すぐには結論が出そうにもなかったからだ。


「雪之丞はアンタの修行場に向かったはずだが? まだ着いてないのかい?」


「はい。少なくとも今日の時点では、まだ来ていません」


雪之丞さん。どこで何をしているのかは知りませんが、早く来て欲しいと思います。

もしも風水盤に関して、私が香港に飛ばなければならない事態になれば、修行を見るどころではありませんし。


「どこで何をしてんだろうね? 道に迷ったのか……」


陰念さんのことと同様でどうでもいいらしく、メドーサは夜の空を見上げた。

とりあえず話題が変わったことに安堵しつつ、私もそれにならう。




私たちはそれからも、今後のことについてを話し合いを続けた。




何も起こらなければよいのだけれど……。

私とメドーサは互いにそう言い合い、日々の平穏を願う。

もちろん何も起こらないなどとは、思ってはいない。

問題は、いつどこで、どう起こるのか。今はまだ、情報が足りなさ過ぎる。

だからせめて、もう少し……あと少し、情報が集まるまで、状況が動かないでいて欲しい。



私とメドーサの願う平穏は、一時しのぎの……仮初と言っていいものだったのでしょうか?



仮初のモノは、何であろうとも、いずれ壊れてしまう。



その翌日、極東の一部地域が揺れた。

――――――それは、元始風水盤起動の余波だった。





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